Natsu life

娘・家族・仕事。大切なものをもっと大切にしたい。お母さんエンジニアの思うこと。

ベビーカーをやめてみて思ったこと


スポンサーリンク


娘はもうすぐ2歳半、ついにベビーカーとお別れするときがきたようです。

通園時はすでにベビーカーは使わず、往復ともに徒歩で頑張るようになっていたのですが、出かけるときはベビーカーの方が安全なことも多く、なかなか手放せずにいました。しかし先日、ベビーカーを持たずに娘と2人きりで出かけてみました。

結果、かなり大変だったけれどこのスタイルが気に入ったのも事実。色々と感じたことをまとめてみます。

ベビーカーの必要性と問題点

世間ではベビーカー論争などという言葉まで出てくるほど、ベビーカーに関しては色々な意見があります。

そこでまず、これまでに私が感じてきたベビーカーのメリット・デメリットを簡単に書いておきます。

2歳半の子どもがベビーカーなしでお出かけ(電車やバスなど公共の交通機関を使い、買い物などに行く)するときの問題点は多くの場合において以下の3点だと思います。

  1. 疲れて歩けない、もしくは寝てしまったときに大変
  2. 元気がありすぎてあちこち走り回るのを抑制するのが大変
  3. 好奇心が旺盛すぎてよそ見、急停止が多発して危険

どれも本当に大変です。結局、すべての問題への対処法は抱っこ。歩けなくなっても、走り回りすぎても、よそ見で危険でも、抱っこするしかありません。

そうは言っても、12キロ(我が子の場合)もしくはそれ以上ある子どもを抱っこし続けるのは重労働です。無理しすぎると、腰を痛めるなど親の方に何かしらのトラブルを引き起こすことさえ考えられます。

混雑した電車は別として、空いている空間であればベビーカーに乗せていた方が安全という場面は少なくありません。

一方で、イヤイヤ期とも言われる2歳児。乗りたくないと主張することも少なくありません。乗ってくれなかったときのベビーカーはとにかく邪魔。ましてや、その状態で抱っこ抱っこと甘えられたらノックアウトです。ベビーカーを捨てて帰ろうとさえ思ってしまいます。

もちろん、電車など混雑した場面では場所も取りますし周囲の視線も気になります。

一言でまとめると、ベビーカーの利点は安全の確保、欠点は邪魔になるといったところでしょうか。

ベビーカーなしでのお出かけ

通園時に全くベビーカーを使わなくなって1ヶ月ほどが過ぎたある日、娘と2人でショッピングに出かけることになりました。そろそろベビーカーなしでも大丈夫かなという思いと、ここでベビーカーを使ったら通園時にもまた使いたがるかもしれないという不安から、思い切ってベビーカーなしでお出かけすることに。

ベビーカーに乗せて自分のペースで歩くのに比べ、そのスピードは半分くらい。やたらと時間がかかりましたがどうにか駅に到着。

電車は空いていて座れたので問題なしです。膝の上で大人しくしていてくれました。

ショッピングセンターについてからは、人がやや多かったのと本人が疲れたというのでお店のベビーカーを借りることに。しばらくはそれでスイスイとお買い物。

お昼ごはんを食べて、もう少し買い物をと思ったところで降りたいとの申告がありました。意地になっても仕方がないのでここからは歩かせることに。

歩きはじめると、「スイスイ」とはほど遠いのんびりショッピング。娘の歩調に合わせたら行ける範囲も限られます。

そして、お腹が一杯な上に保育園での昼寝時間にさしかかり、だんだんと甘えモードに。抱っこ抱っこと言ってみたり、やっぱり好奇心が勝って歩きたがったり。

全体的にはよく歩いてくれました。断続的な抱っこは想定していたので特に気にすることもなく、抱っこしたり歩いたりを繰り返して無事に買い物も終了。

そして帰りの電車。最寄り駅まであと2駅というところで夢の中へ・・・。駅から家までは歩くことができず、バスを待っての帰宅となりました(バス停が近いので助かります)。

ベビーカーをやめてよかったこと

ベビーカーなしでのお出かけはなかなか大変でしたが、それに引き換え気分は爽快。娘とのデートを満喫できました。

ベビーカーをやめてよかったと思えることを書き並べてみます。

ルールや危険なことを伝えやすい

これは通園にベビーカーをやめた理由のひとつでもあるのですが、実際に歩かせた方が交通ルールや危険なことを説明しやすいものです。

赤信号に青信号、停車中の車、駐車場の入り口付近、教えたいことはたくさんあります。ベビーカーに乗せたまま説明するのではなく、実際に歩いて、子どもの目線でどう見えているかを確認してから(大人が思っているように見えていないこともあります)説明する方が、理解は深まるはずです。

また、電車の中では静かにする、靴のまま椅子に上がらない、商品をむやみに触らないといった「ルール」を教えるためにも実践するのが一番です。

心にゆとりがうまれる

子どものセンサーは感度良好です。時間を気にして歩いている自分と比べて、小さなことにたくさん気がつきます。路地に咲く小さな小さな花、看板の絵、ガードレールの柄や玄関を彩る花々。

そんな変化を見つけながら歩いていると、不思議と心にゆとりがうまれます。そして、子どもとの会話で自然と笑顔になれるのです。

子どもの興味に寄り添える

子どもの歩調に合わせた買い物は、効率がいいとはとても言えません。でも、自分の子どもの興味の行き先を見ることはとても楽しいことだと感じました。

女の子だからこそというのはあるかもしれませんが、「これ、かわいいね」「これ、おいしそう」そんなことを話しながらのショッピングは、この上なく贅沢な時間になりました。

なぜ「今」やめたのか

まだまだ抱っこをせがまれるのは分かっているのに、昼寝も必要な時期なのに、それでもベビーカーをやめた理由は、今なら抱っこができるからです。

寝てしまっても抱っこができる。
騒ぎだしても抱っこができる。
危険を感じても抱っこができる。
迷惑をかける前に抱っこができる。

今なら抱っこでトラブルを回避できます。

しかし、体重はどんどん増えます。いざベビーカーをやめてみたときに、抱っこが本当にしんどくなっていたら、それこそ大変です。

抱っこできなくなる前に、上に書いたような「ルール」や「危険なこと」を伝えたくて、今こそやめ時だと判断しました。

ベビーカーなしお出かけのポイント

今回のお出かけで感じたことをまとめておきます。ベビーカーを持たずに出かけるとき(特に女性1人で子どもをみるとき)に気をつけたいことです。

荷物はとにかく少なめに

当たり前ですが、抱っこのことを考えて荷物は極力少なくするべきでしょう。うちの場合は自分でリュックを背負わせ、その中にも色々とものを入れています。軽いけれどかさばるようなものは自分で持ってもらい、抱っこするときはそのまま抱くのが効率的です。

抱っこ紐の利用は人それぞれだと思いますが、うちでは使いません。窮屈さゆえに嫌がることも多いですし、こちらが疲れて下ろしたくなってもすぐに下ろせないというのが使わない理由です。荷物になるだけなので持ち歩くこともしません。

バスなどの利用を考える

普段は歩く道のりでも、最悪の事態に備えてバスなどが利用可能かチェックしておくとよいでしょう。1度は時刻表を見て、どのくらいの頻度でくるか確認しておくと安心です(平日、土日ともに確認しておくことをお忘れなく)。

お店では無理せずベビーカーを借りる

ベビーカーを貸してくれるお店は多いです。買い物へ行くのであれば、無理せずお店のベビーカーを借りることで体力を温存できます。このあたりは臨機応変に対応していきたいものです。


ちなみに、娘が最後に使っていたベビーカーは、アップリカ製のマジカルエアー(B型バギー)。2.9キロとかなり軽く(最新モデルはさらに軽く2.8キロのようです)片手で持つのも簡単でした。畳んだ状態でキャリーバッグのようにゴロゴロと引けるところも非常に便利でした。

このバギーには本当にお世話になり、手軽さゆえに親としてもなかなか手放せずにいたのですが、今回、思い切ってお別れをすることに。

また1つ、育児における必須アイテムが減って娘の成長を感じずにはいられません。

[asin:B00IJS6V6W:detail]


【2015/09/11 追記】
徒歩通園をはじめて1年近くがたったので、色々と工夫していることを書きました。
こちらもどうぞ。

natsulife.hatenablog.com