飛び出さないのに立体絵本〜かがみえほん〜
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少し前になりますが、以下の記事で「かがみえほん」なるものが紹介されていて少し気になっていました。
見開きのうち片方のページが鏡のようになっていて、本を90度に開いてみるともう一方のページが映り込むという仕掛けです。
http://select.mamastar.jp/2015/08/19/56850/select.mamastar.jp
今日娘が保育園から借りてきた本が、たまたまこの「かがみえほん」でした。
鏡の性質を使った立体絵本
単に片方のページが映り込むだけでなく、鏡側のページにもイラストが描かれているため、実際には3次元の空間がそこに浮き出すような感覚になります。なかなかよく考えられているなと感心しながら読みました。
娘が借りてきたのは、引用記事でも紹介されている「きょうのおやつは」。おやつにホットケーキを2つ作るお話です。絵もきれいで実写に近く、とても楽しめます。
特に1〜2歳くらいの乳幼児だと、飛び出すタイプの立体絵本を読み聞かせるのはなかなか難しいものです。どうしてもペラペラとめくれる場所に気がいってしまい、無理矢理ひっぱってしまうことも少なくないのではないでしょうか。親は破けないようにするのが精一杯ということも。
それに引き替え、この「かがみえほん」は読み聞かせにはもってこいかもしれません。飛び出す絵本よりも、集中力を維持しやすい気がしました。一生懸命かがみの向こうに手を伸ばしたりするかもしれないですね。
娘がもっと小さかったときに読んでみたかった気もします。
読むときは机の上で
なかなか優秀な立体絵本ではありますが、こちらも万能ではありません。まず第一に、視点が変われば見え方が変わります。読んであげるときには、自分の目線ではなく子どもの目線でどのように見えているかを確認した方が無難でしょう。
もう一つは、本の重量感。ページが婉曲してしまうと正しく映らないためでしょう、かなり厚めのしっかりとした紙が使われています。そのため、手に持ちながら読むとなかなか疲れます。重い本を支えているだけでも疲れますが、子ども目線でうまく映り込むように位置の調整も必要になるのでなおさらです。
できれば、子どもを座らせ、本は机などの上において読む方がいいでしょう。
「かがみえほん」だからできたこと
立体的に見えて面白いというのはもちろんのこと、もう一つ、読んでいてとても嬉しかったことがあります。
娘と並んで一緒に読んでいると、片方のページが鏡のページの中に映り込むのはもちろんですが、正面にいる自分たち親子も鏡に映っていました。
ホットケーキを作っている向こう側に、娘と私がいたのです。これには娘も大喜び。
これまでにはなかった面白さ、楽しさが、かがみえほんにはありました。
これからも色々な種類の絵本に出会って、その絵本ならではの良さに気づいていきたいものです。