Natsu life

娘・家族・仕事。大切なものをもっと大切にしたい。お母さんエンジニアの思うこと。

徒歩通園を楽しむための工夫


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娘(3歳)が徒歩で保育園に通園するようになり、もうすぐ1年が経とうとしています。それまではベビーカーを使っていましたが、帰りは歩きたいと言うことが増え、結果的にベビーカーが邪魔になってしまったため徒歩通園に踏み切りました。

時期としては、少し涼しくなってくるこの時期を選んだことをよく覚えています。

保育園までは大人の足で7分程度。ただし起伏が激しく、かなり急な坂を上ったり下ったりしなくてはいけません。

ベビーカーでの登園は大人のスピードです。急ぎたければ自分次第なので、急ぐのも簡単。時間と気持ちに余裕があるときは、道ばたの草花を眺めたりもしましたが、家を出るのが遅くなった日は割愛できます。とにかくすべてが大人のペースでした。

徒歩通園を始めた頃は「時間がかかるようになった」という目に見える変化よりも、「時間のコントロール権を失った」という根底にある事実の方がよっぽど堪えていたように思います。

道中、気になることがあって立ち止まったり、保育園に行きたくないと言って気を引いてきたり。これらの脱線も、帰りならまだいいのです。朝は心中穏やかではなく、だんだんイライラしてきます。「ねー、いこうよー」が「いくよー」になり、「もう行くよ!」「置いていくからね!」に達するまでの時間はそれほど長くありません。

こうなると子どもも一瞬にして機嫌をそこね、ここからは悪循環のはじまり。どうにか登園させても気持ちはぐったり疲れています。

苦労の絶えない徒歩通園ではありますが、ちょっとの工夫でずいぶん楽になるものです。1年間色々と試行錯誤してきたところ、今では徒歩通園を楽しむ余裕がある出てきました(娘の年齢があがったこともありますが)。

通園ルートは複数用意

ぐずったときの特効薬は普段と少しだけ変化をつけること。

ただ一直線に保育園や家に向かうのではなく、ルートをいくつか用意しておくとメリハリがつき楽しくなります。

我が家では、ルートに名前をつけています。ダンゴムシ階段にクネクネ道、タンポポ通り、そしてお花屋さんと竹やぶ通り。

ダンゴムシ階段通ってお花屋さんから行く?」みたいな感じで組み合わせて使えるサブルートの集合です。

機嫌悪くなりそうだなと思ったときは、「今日はどの道通って行こうか?たまには⚪︎⚪︎から行く?」のように積極的に誘っています。

たったこれだけのことですが、娘の心の中にあるモヤモヤした意識が分散するのか、思いのほか機嫌が直ることが多いのです。

探索心をくすぐる

通園路に「探せるもの」を見つけておきます。簡単なのは季節の動植物。

桜やタンポポセミの抜け殻にイチョウ。どれも次々と探すには事欠きません。

タンポポは、朝は大きく花を開いていますが夕方暗くなってくると閉じてしまうこと、ご存知ですか?

実は私はそんなことも知らず、娘が気付いて教えてくれました。行きと帰りで違うその様子を楽しむのはなかなか面白いものです。ちなみに、朝でも天気が悪ければ開き具合は小さめ。今日はどのくらい開いているかな?なんて言いながら、タンポポ探しを続けていけば、保育園はもう目前です。

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イチョウの木があるなら、夏は銀杏探しがおもしろい。生い茂る葉っぱの中にブドウのような丸い実があればそれは銀杏です(写真)。全ての木になってるわけではないので、次はどうかな?などと誘えば自然と足が前に進みます。ただ、オスの木しかないと銀杏探しはできませんね。

とにかく大事なのは、全てが同じではないこと。次はどうかな?今日はどうかな?といった問いかけで、子どもの探究心をくすぐります。これで、あゆみも自然と軽快になるでしょう。

そして何より、こうして季節を感じながら子どもと歩くことは、実はとても贅沢な時間なのかもしれません。

雨の日だって探索のチャンスです。雨の日の苦労は想像以上でしたが、雨なら雨なりの楽しみを見つけて頑張っています。

水たまり、しずく、道の脇にできた小さな小川、雨の日にしかない発見がたくさんです。ただ、水たまりなどで遊んでしまっては意味がありません。どの辺りに何があるかを把握しておき、どんどん次へ次へと興味の矛先を移していく必要があります。

ゲーム感覚で前へ前へ!

最後の工夫はゲームです。道路に書かれたマークやマンホールなど何か目標物を決めて、いくつ踏めるかをゲーム感覚で楽しみます。

我が家で最近流行っているのは、道路工事のあとに書かれたマーク。掘り返したあとにマークが書かれていることに気づき、それを踏んで遊んでいます(基本的に歩道なので危なくありません)。

マンホールもいろいろな種類があるので面白そうだと思っています。

このとき、例えば「四角いマンホールを踏んだらポイントアップ!」のように、いくつか高得点のものを用意しておくとより盛り上がるでしょう。もちろん、実際には得点なんてつけなくてもいいのです。ただ、たくさん踏むことに夢中になれば一生懸命歩いてくれる、それだけでいいのです。

ちょっとしたことですが、これらの工夫で通園がスムーズになりました。冒頭でも書きましたが、娘の年齢があがったこともスムーズになった原因の1つかもしれません。ちなみにこれらの工夫は娘が3歳を過ぎたあたりから大きな効果を出し始めています。

何に興味を持つかはその子次第だと思います。でも、自分たち親子なりの工夫を見つけることで、徒歩通園がとても楽しくなります。

雨続きの今週は徒歩通園の私たちにとって試練とも言える毎日ですが、そんな中でも楽しみを見つけて頑張っています。

今日はかたつむり探しをして保育園まで行きました。昨日、保育園から借りてきた本が「かたつむり」だったのでその話題を出し、どういうところにいそうかなと話ながら通園したら、あっという間に保育園につきました。残念ながらかたつむりには出会えませんでしたが・・・。

ベビーカー通園に比べて時間にしたら2倍かそれ以上かかることも珍しくはありませんが、親子のコミュニケーションを取る時間としてはとても充実しています。