Natsu life

娘・家族・仕事。大切なものをもっと大切にしたい。お母さんエンジニアの思うこと。

年少の一年間を終えて


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先日無事に、年少の終了式を終えました。

1年前、転園の不安を抱えて親も子もストレスに押しつぶされそうになっていたのも懐かしい思い出。今ではすっかり慣れ、幼稚園を楽しんでいます。

娘が通うのは『認定こども園』。

認定こども園とは、

教育・保育を一体的に行う施設で、いわば幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っている施設

です( 認定こども園概要: 子ども・子育て本部 - 内閣府 )。

こども園の歴史はまだ浅く、制度も過渡期。園によって体制は異なると思いますが、娘の場合、日中は「幼稚園児」として過ごします。幼稚園のクラスで帰りの会を済ませ、幼稚園時間が終了。ここで園バスに乗って帰宅する子もいればお迎えがくる子もいます。

しかし多くの子どもは、隣にある保育のための園舎に場所を移して「保育園児」としての時間を過ごします。

入園して気がついた世界

入園したての頃、娘には大きな気づきがありました。1歳になる直前から保育園に通っていた娘にとって平日の昼間は園で過ごすのが当たり前。それ以外の世界は知りませんでした。

ところがこども園では違います。「お帰りの歌」を歌ったあと、そのまま帰宅する子どもがいます。最初に心が折れたのがこのことに気がついたとき。元気よく登園した日でも、「お帰りの歌」を歌う頃になると帰りたいと言って泣いていたようです。しばらく続きましたが、先生が根気よく抱っこしてくれたこともあり、なんとか乗り越えてくれました。

次の気づきは夏休み。1ヶ月以上にもわたる夏休みのことを先生から聞いてきました。でも、娘の夏休みは4日間。

ヨソはヨソ、ウチはウチ。

この頃になると状況を理解し、与えられた中で楽しむことを覚えてくれました。夏休み中は朝から夜まで「保育園児」として過ごします。幼稚園の教室にも行かなければ、制服を着る必要もありません。このあたりでうまく気持ちの整理ができたようです。

冬休みにもなれば慣れたもの。疑うことなく、登園してくれました。

そして迎えた春休み。きちんとした「終了式」という儀式を終え、区切りがひとつつきました。でも、もちろん日中は園で過ごします。

娘なりに色々と考え、春休みだけど今はまだ年少さん、4月1日になったら年中さんになると決めたようです。娘にとっての区切りは終了式ではなく3月31日。1年でよくここまで理解し乗り越えてくれたなと。娘に感謝です。

一年間の親子の変化

この一年、娘は大きく成長しました。

  • 一色だけだった塗り絵は色鮮やかになり、お絵かきでは人の顔や体が描けるようになりました。
  • 折り紙が上手になりました。プリキュアのハートのステッキを量産しています。
  • 運動能力も少しずつ向上し、公園の遊具にも果敢に挑戦できるようになりました。
  • 病院嫌いを克服しました。注射ももう逃げなければ泣きもしません。
  • そして何よりも、物事を論理的に深く考え、説明ができるようになりました。(おかげで口論になると負けることが増えましたが・・・)

3歳と4歳の違いはすごい。

さて、私はどうだったかなと思い返すと、一学期を終えたときにこんなことを書いていました。

元々が幼稚園型のこども園ということもあってか、幼稚園時間の過ごし方は、働く親、そうでない親、全く同じ扱いです。行事あり、面談あり、係あり。
(略)
基本的に仕事が好きなので、ある程度の強制力がないと、ついつい子どものことは園任せになりがちに。どれだけ意識していても、受け入れ体制があれば、やはりそこに甘えてしまうものです。それを保育園時代の3年間で痛感していたので、今くらいの強制力の方がバランスが取れていると感じます。
1学期を終えて - Natsu life

慣れるまでは本当に大変でしたが、それでもいい環境だと思って過ごしています。そして、

  • 苦手意識を持っていた幼稚園ママとのつながり作りが楽しみになりました。
  • 平日の行事は無理という考えを捨てて、積極的に参加するための工夫をするようになりました。
  • 幼稚園の先生方の子どもたちへの愛情に、感謝、感心することが増えました。

自分なりに娘の幼稚園時代をどう過ごすかが見えてきた気がします。

娘から、そして幼稚園から学ぶことはとても多く、自分の価値観が変わることすらあります。娘は一人っ子。泣いても笑っても、私が幼稚園児の母である時間はこの3年間だけ。この3年間を大切に過ごしたい、今は心からそう思います。

年中時代の豊富(親としての)

さて、いよいよ年中。次の一年はどのように過ごそうか。

まず、行事への参加に加えもっと積極的に幼稚園に関わっていきたい、自分ができることを見つけていきたいと思っています。

育児は絶対に1人ではできない。親が近くにいない以上、結局一番頼れるのは幼稚園の関係者なのです。であれば、困ったときに頼ってばかりの関係ではなく、ときには頼られる立場でもありたい。そう考えると、幼稚園との接点を多く持つことは、結果的にこの先私たち家族にとってプラスになるものだと感じています。

そしてもうひとつ。帰宅後と週末の娘との時間を今まで以上に大切に過ごしたい。

できることがどんどん増えている一方で、友達との関係も深くそして複雑になっており、また思考の幅が広がることで悩むこともでてくるでしょう。

心の中にある小さな悩みや不安、言葉にはうまくできない問題がこれからはきっと増えていくと思います。そんなとき、彼女の変化に一番に気づいてあげられる家族でありたい。一緒に過ごす時間は短くても、できるだけ心に寄り添ってあげられるように意識していこうと思います。

そして週末はとにかくもっと遊びたい。家事に追われるのではなくて、家事は適当でもやらなくてもいいから、5歳という今しかない時間を少しでも多く記憶に残せるよう、積極的に娘と遊ぼうと思います。

そんな思いもあって、先日ちょうどこの記事を書きました。

これからは、平日を乗り切るために週末を使うのではなくて、週末遊ぶために平日を乗り切りたい。そして平日にはできるだけ自分の時間も確保して、心にゆとりを持って娘と接したい。
家事育児の効率化と諦め - Natsu life

考えながら工夫しながら、仕事も幼稚園も週末の家族の時間も、精一杯楽しみたいと思っています。

そのためには、家族、友人、そして会社の仲間に迷惑をかけることも、力を借りることも多々あると思います。そんなとき「お互い様」と言えるよう、自分も周りのためにできることを日々考え実行に移すことを意識して、次の1年を過ごしていきたいものです。