食事のしたくのお手伝い
スポンサーリンク
先日2歳半を迎えた娘は、少し前から急に料理に興味を持ち始めました。とにかくお手伝いがしたい、何かやってみたい、好奇心旺盛の彼女の心に火がつきました。
お手伝いのはじまり
最初はキュウリを洗うことから始めました。洗うと言っても、ひたすら水にあてて遊んでいたようなものですが。それが今では、塩で擦ることを覚え、そのあときれいに洗い流すところまでやってくれます。
とは言え、「冷蔵庫の中にあるもので、それなりに栄養バランスを考えて、私の手が止まらないように、娘にも常に何かの作業を与える。」はっきり言ってかなりの頭脳プレーです。
慣れないうちは、娘の作業に時間がかかりいつまでもおかずが出来上がらなかったり、逆に娘のやることがなくなってしまい不満が爆発したり、そんなことの連続でした。
保育園から帰ってきてからの夕飯の支度は、ただでさえ時間もなくバタバタしています。そこに娘の「やらせて!見せて!」が始まり、正直最初はどうしたものかと思いました。
しかし、興味を持った時の子どもの集中力はすごい。教えれば教えただけ覚えていきます。
それならと、腹をくくって徹底的に手伝ってもらうことに。最初は苦労してもすぐに本当の戦力になってくれると信じて、今では夜だけでなく、少しだけですが朝も手伝ってもらっています。
娘の担当:下処理
色々と試行錯誤中ですが、その中でも上手くいっている作業をいくつかあげてみます。
レタス
これは簡単です。レタスをひたすらちぎって最後はザルに入れて洗います。洗ってからちぎるのはお勧めしません。どうせ落とすので、そのときに気にならないためにも、洗うのは最後にすると効率的です。
他の野菜も同じで、洗うのはとにかく最後にするとうまくいきます。
キノコ類
石づきは先に落としてあげます。そのあとひたすら分けるのが娘の担当です。シメジはあっという間に終わります。舞茸はその日の気分で大きく分けることもあれば、かなり細かくなることも。えのきは要注意。石づき近くにある細かいところまで、それはそれは丁寧に裂いていきます。えらく時間がかかるので、与える分量は調整しています(最初の頃、これで失敗しました)。
玉ねぎ
皮をむきます。どういう方向にむくといいかをアドバイスしたらスムーズにいきました。背の低い娘は、踏み台に乗ってもシンクが高すぎるので、この手の作業は床でやらせています。新聞紙や広告などで箱を作り、その中に皮を入れていくと、むいた量がわかって達成感があるようです。
食べ物なのでできれば作業台の上でやってもらいたいという気持ちもありますが、作業台の上には包丁などもあり危険だということと、慣れない作業に集中しすぎて踏み外す危険性などを考えて、低い位置(床や小さな椅子の上など)での作業を心がけています。
ピーマン・パプリカ
種をとります。先に少しだけ包丁で切れ目を入れておいてあげるとスムーズにいきます。縦半分に切ったり(娘曰く「お皿ピーマン」)、頭の部分のみ切り落として丸ごと(「コップピーマン」)渡したりしています。いろいろな角度から見せると、違った姿にいちいち喜んでくれて面白いです。
失敗すると種が飛び散り大変なことになりますが、そんなときは、「種とり」のあとに「種拾い」の工程を入れます。種拾いにはそれなりに時間がかかります。その間に自分の(私の)作業を進められるので、時間かせぎのための工程を用意したと思えば散らかったことも気になりません。
セロリ
茎の部分の筋をとります。最初に端に切り込みを入れ少しだけめくり上げておきます。そうすることで娘の手でも簡単に筋取りができます。この作業はなかなか楽しそうです。
いも類
泥を落とします。とは言っても、娘の力ではほとんど落ちませんが、それでも普段慣れ親しんだ(?)泥が少しずつ落ちていく様子は、見ていて楽しいようです。
ゆで卵
殻をむきます。最初に全体にヒビを入れてあげたら上手くいきました。殻がついている場所とむいた場所の硬さがかなり違うので、最初は困惑していました。柔らかいものをそっと持つ練習にも良さそうです。ちなみに、ゆで卵は鍋ではなくゆで卵メーカーで作っています。かなり綺麗にできるため殻もむきやすくおすすめです。
お麩
ふやかしてから水で絞ります。まだ硬いうちから渡したら、柔らかくなる前に飽きてしまいボロボロにされてしまったので、次からは先にある程度浸してからお願いしようと思っています。
娘の担当:その他の作業
野菜の下処理以外にも、できそうなことを見つけてはお願いしています。大人の感覚ではわざわざ頼むまでもないようなことでも、娘にとっては初体験。冷蔵庫からトマトを1つ出すだけでも楽しそうです。
野菜を取りに行く
冷蔵庫から野菜を出したり、いも類や玉ねぎなどの保管用カゴから野菜を出してもらいます。それなりに時間がかかるので、早めにお願いするとスムーズにいきます。
洗う・水切り
野菜を洗います。いつまでも洗っていて、そのうち水遊びになりかねないので要注意ですが、やることがなくなったらとりあえず何かしら洗ってもらっています。丸ごと洗うのもいいですが、ザルを使って洗うのも楽しいようです。
洗ったあとに水を切ってもらうこともあります。ザルを振って水を落としたり、サラダスピナー(水切り器)を使ったりしています。我が家ではOXOのサラダスピナーを使っていますが、これにはかなりの興味を持ちました(ただし娘の力では弱すぎてほとんど効果はありません)。
ちなみに、今持っているものはフタが白ですが、透明のものもあるのですね。この方がより子どもの興味をそそることは間違いないでしょう。
混ぜる・つぶす
サラダや和え物などを混ぜます。かなりこぼれるので覚悟は必要ですが、本人は楽しそうです。調味料を入れるところから見せてあげると、より興味がわくようです。また、ポテトサラダなどはつぶしてもらっています。こちらもこぼれるので要注意です。
盛り付ける
サラダを家族3人分のお皿に分けます。自分のお皿は小さいので少なめですが大人用の2枚のお皿は同じ大きさ。そこに均等に分けるのは意外と難しいようです。苦戦しながらも頑張っています。何度かお願いしているうちに、自分なりにお皿やボールを配置したり、持ち方を工夫したりし始めました。
サラダの盛り付けは最後に残しています。だいたいメインディッシュの仕上げに取りかかる頃、火を通すべき食材はすべて鍋の中。そんなときのための盛り付け作業です。これで最後まで暇になることがありません。
ゴミ拾い
途中でときどき床に落ちた野菜くずなどを集めてもらいます。玉ねぎのときと同様に、広告などで折ったゴミ箱が大活躍です。
一緒にキッチンに立つようになってよかったこと
まだまだ戦力とは程遠い娘のお手伝い。食事の支度は、むしろ時間がかかるようになりました。それでも、このスタイルは悪くないと思っています。
まず第一に、料理に興味を持ってくれたことは本当に嬉しかったです。普段食べているものが、何もせずに出てきているわけではないことを心で感じてほしいものです。
そして、食材の名前をよく覚えてくれることも嬉しい成果です。食いしん坊の娘は、これまでも食材、特に野菜の名前はかなり詳しい方でした。それが、一緒に作業をするようになり、食材の認知度が急上昇しています。
それに伴い、食事の時間も楽しくなりました。形を変えて食卓に並んだ野菜を見ても、元の姿が想像できるのは楽しいようです。自分が手伝った作業をもう一度説明してくれながら、楽しかったことを思い出したりしているようです。
これまでは、食事の支度中にはテレビを観たり1人で遊んだりしていることが多かったのですが、一度も中断されないことはほとんどありませんでした。そのたびに濡れた手を拭き、火を確認して娘の元へ。ちょっと一緒に遊んだり話を聞いたりしてまたキッチンに戻るという繰り返しでした。
それに引き替えキッチンで一緒に過ごすようになり、時間こそかかるようになりましたが精神的には楽になった気もします。作業をうまくお願いし続けている限り、泣かれることがないのが一番ありがたいことかもしれません。
また、もちろんですが会話も増えますし、慣れてきたらかなり楽しめます。
苦労が多いのも事実ですが、「早く育てて早く戦力に」を目標に、今はとにかく楽しみながら根気強く教えていくつもりです。
次のステップ
色々とできることが増えてきました。しばらくはこのペースで一緒に料理することを楽しんでいきたいです。そのためにも、まずは作業環境をもう少し整えてあげようと思っています。適度な高さの踏み台か、娘用の小さな作業台などを導入しようと検討中です。
そして、今はまだ野菜中心の作業内容ですが、少しずつ肉や魚にも手を広げていきたいと思っています。ハンバーグのたねをこねたり餃子を包んだりは面白そうですが、生肉にはまだ抵抗がありやっていません。もう少し「料理」というものがわかってきたら(主に、作業中のものはまだ食べられないということ)肉や魚にも手を広げていこうと思います。
そして、刃物と火。これについてはまだ適切なタイミングが見えていません。これを考えていくのが私の今の課題です。
子ども用の包丁などもありますし色々探してみようと思います。
とりあえず、面白そうな本を見つけました。これを読んで試行錯誤してみるつもりです。