【書評】いつもより優しい気持ちで過ごせるようになった一冊
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あまりの安さに勢いで何冊か買ったのですが、その中で素敵な1冊に出会えたのでご紹介。
育児に大切なのは子どもの心の声に耳を傾け、そして一生懸命聞くことなんだということを、様々な側面から説明してくれます。そして、いかにして気持ちよく子どもと過ごすか、そのポイントがうまく押さえられている一冊です。途中、漫画が挟まれていたりして、楽しく読むことができます。
怒ってしまったときこそ「ありがとう」
冒頭で、「叱る」ことと「怒る」ことは違うと言っています。叱るのは子どもに大切なことを教えるためであるのに対し、怒るのは、たいていの場合は自分(親)のためだとしています。
多くの母親(もちろん父親もですが)に心当たりがあるのではないでしょうか。ついつい感情にまかせて怒鳴ってしまったり、朝の慌ただしい時間に子どもを急かすために怒っていたり。いずれにしても自分のためにしていることです。
そして、我が子だと怒ってしまうようなことでも、他人の子どもが同じ行動を起こしたところで気にならないことはよくあります。これは、親の方が我が子に甘えているのです。
一方、わが子は、こちらが怒っても、ひどいことをしても、ずっと大好きでいてくれます。何をしても、何を言っても、最後は許してくれます。子どもはいつも、無条件の愛でママを包んでくれるのです。
なるほど、確かにそうですね。甘えていると言われると納得できます。そうは言っても、こちらも人間。慌ただしい朝や夕方、特に自分も疲れているときなどは、ついついイライラしてしまうことも少なくありません。そんなときは、どうすればいいのか。
だから、たくさん怒っちゃった日は、子どもに感謝する日。
そう、「ありがとう」を伝えればいいのです。
実はこれ、私はずいぶん前から無意識に実践していました。娘を寝かすとき、できるだけ寝る前に「ありがとう」と言うようにしています。怒った日もそうでなかった日も。
娘がなかなか寝なくてイライラしているときなどは効果絶大です。怖い顔のままであろうと、「ありがとう」と口にすると不思議と気持ちが落ち着きます。
今日一日、元気でいてくれてありがとう。
たくさん笑わせてくれてありがとう。
私の気持ちをいっぱい受け止めてくれてありがとう。
そんな感じでしょうか。
気持ちに寄り添った叱り方
怒ることと叱ることが違うというのはよく分かりました。怒ってばかりいる必要はないのですが、育児において叱ることはどうしても避けて通れません。
しなくてはいけないこと、してはいけないこと、教えることはたくさんあります。でも、分かっていようがいまいが、逆のことをするのが子どもです。
では、そんなときどうやって叱るのが効果的なのでしょうか。
叱るときは、「思い」には「YES」でも、その行動には「NO」というスタンスで伝えていくのです。
今日、保育園に迎えに行ったときのこと。ちょうど、娘よりも小さな子が娘の遊びを邪魔してきたところに遭遇。そこで娘はとっさに手が出てしまったわけですが、もちろん小さい子相手に手を出すのは危険です(2歳児と1歳児では体の大きさも安定感も雲泥の差です)。
手を出したというその「行動」は絶対的に「NO」を伝えました。それはやってはいけないこと。「やめて!」と口で言いなさいと教えました。
でも、やっぱり邪魔をされたら嫌なのは当たり前。「嫌だったね。その気持ちはよくわかるよ。」でその「思い」には「YES」を示しました。
「嫌だ」と思うこと自体は悪くないんだよということを伝えてあげることで、子どもは安心できるようです。
これまでの私だったら「どうしてそういうことするの!」だったような気がします。昨晩、この本を読んでいて助かりました。おかげで娘も渋々納得した様子でした。
よく考えてみたら、「どうして」と言われたら、「嫌だったから」でおしまいです。そうではなくて、嫌だったときにどう行動すべきかを教えてあげないと、同じことを繰り返すのは当たり前ですね・・・。
頼ることも含めて自立
少しずつ子どもの自立を促していくのは親の責任です。しかし、自立といっても何もかも自分でできる必要はないのです。
自立とは、誰にも頼らずに生きていけることではありません。自分の力ではどうにもならないときには、ほかの人に頼ることができるのが本当の自立です。
まだまだ未熟な子どもです。一人でできないことはたくさんあります。そして、大人になってからもパーフェクトな人なんてそうそういません。一人でできなくてもいいのです。できないことはできる人から教えてもらったり、手伝ってもらったりして生きていければいいのです。
なんでもかんでも自分でやらせようと思うのではなく、助けを求められる環境を作るのも大事だということです。
うちの娘は保育園ではびっくりするほど頑張り屋さんのようで、先生も驚いています。そして、先生からいつも言われていることがあります。
「保育園では本当に頑張っています。大変だとは思いますが、家ではできるだけワガママを聞いてあげてください。抱っこも、あーん(食べさせてあげる)も、リクエストがあればできるだけかなえてあげてください。」
ずっと頑張っていると心が疲れてしまうとのことです。先生に言われていることと、この本に書かれていることとがリンクして、自分の中にすっと入ってきました。
子どもとの距離感(子育て四訓)
最後に、引用されていた「子育て四訓」が素敵だったのでここでも引用しておきます。これは、山口県の教育者の方が提唱したもののようです。
乳児はしっかり肌を離すな
幼児は肌を離せ手を離すな
少年は手を離せ目を離すな
青年は目を離せ心を離すな
うちの娘は今、少しだけ肌を離して、でも手は絶対に離さない、そんな年頃でしょうか。子どもの成長は早いです。あっという間に目も離すときがきてしまいそうですが、そのときに、色々なことがお互いの心の中に刻まれているよう、毎日を大切に過ごしていきたいものです。
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