Natsu life

娘・家族・仕事。大切なものをもっと大切にしたい。お母さんエンジニアの思うこと。

遊園地より近くの公園


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今日、心打たれる記事を読みました。


親の勘違い〜子どもが本当に求めていたもの - スズコ、考える。

一言でまとめれば、子どもたちが求めているのはイベント的おでかけではなくて、もっともっと身近な、当たり前の親子の日常だったのでは、というお話です。

とてもいいことが書かれているので、興味がある方は是非一読を。

これを読んで、色々なことを思いました。我が家の場合、かなりの出不精が功を奏してか、遠出より近場、近場よりも家というような週末、休暇を過ごしています。ときどき、保育園の子どもたちが、ディズニーランドだアンパンマンミュージアムだと話ていると、なんだか罪悪感を感じなくもないのですが、いつも、うちはまだいいやで先延ばし。

出不精は間違いないのですが、一応これでも色々と考えて今の生活をしています。特に平日は娘を保育園に預けているため、週末はできるだけゆっくりと過ごしたいと思っています。

保育園児でなかったら、また別の考えを持っていたかもしれませんが、私がこれまでに色々と考えてきたことを書いてみます。

ドイツでの経験

まず根底にあるのがドイツで暮らしていた頃の経験です。まだ娘が生まれる前のこと、休暇時期になるとサービスエリアでよく見かけたのが、ぐったり疲れた子どもたち。

食事をとるために立ち寄ったサービスエリア、席に着くなり寝る子ども、もう疲れたねと愚痴をこぼす兄弟、何食べたい?と親に問われても何でもいいとしか言わない子、色々でした。

もちろん、楽しい旅行をしている家庭の方が多いのでしょうけれど、こういう子どもは目立ちます。ついつい目がいってしまいました。

そして、決まって対照的なのが親。楽しそうに会話し、大声で笑い、旅行を満喫しています。

この頃から、自分に子どもができたら、無理な遠出はしたくないなと考えるようになりました。

遠出や旅行が悪いのではなくて、プランを立てるときはきっと、子ども中心であるべきなのだなと思ったのです。

このときの子どもたちの疲れ切った目は今でも忘れられず、少なからず影響を受けています。

保育園のアドバイス

そんな思いを持ちながら、実際に自分が育児をする立場になりました。今、育児の一番のアドバイザーは保育園です。

毎年、年度初めの説明会で普段お散歩に行く公園のマップが配られます。そして、園長先生の言葉。

「遊園地やテーマパークはもちろん楽しいのですが、いつもの公園にお父さん、お母さんと一緒に行くということも、とても大事なことなのです。ぜひ、一緒に行ってみてください。」

ドイツでの経験と先生が話す内容がなんとなくリンクし、妙に納得してしまいました。

そして、よく言えば素直に、悪く言えば言われるがままに、遊園地より近くの公園を重視してこの2年間やってきました。

おそらく、娘もそれを望んでいると思っています。

いつもの公園のよさ

「どこか行きたいところある?」週末、そんな風に娘に聞いたら、決まって「○○公園!(いつもお散歩で行く公園)」と返ってきます。

そもそも娘は、未だにディズニーランドもアンパンマンミュージアムも知らないので、それらが彼女の口から出てこないのは当たり前ですが、公園に行くとそれはそれは楽しそうに遊びます。

面白いのは、家にいるときと完全に親子の立場が逆転するときがあるということ。

親子の中でその公園を一番よく知っているのは娘です。「このブランコはここから乗ればうまく乗れるよ」「この滑り台は、こうやって滑るんだよ」「ここ(地面)にこうやって線路書いて遊ぶんだよ!」などなど、私たち親をリードしていきます。

あまりにも意気揚々と話す姿を見てついつい笑ってしまいます。

でも、娘はそうやっていい気分になれるし、親は、我が子が平日保育園でどういう遊びをしているのかがよく分かるしで、親子にとっていいことばかりです。

保育園のアドバイスにはいつも助けられます。

ストレス発散の場の提供

もう1つ、あえてあまりイベント的おでかけをしない理由があります。それは、外に出ればそれなりに頑張ってしまうからです。大人も子どもも。

普段、保育園で頑張っている娘には息抜きの場が必要だと考えています。ワガママになったり甘えたり、そういう時間が必要だと思うのです。

でも、外に出たら人目もあるしそれなりに頑張ってしまいます。そして、親の方も、家なら大目に見られるいたずらやワガママも、外だとついつい苛立ちを隠せなくなることがあります。

だから、家で過ごす時間ってすごく大事だと思うのです。

もちろん、大人のストレス発散も必要です。無理して家にとどまる必要はないと思います。でも、ちょっとしたドライブや外食で、大人のストレスはだいぶ発散できます。

わざわざ人混みの中出かけなくてもいいのではないかなと、(人混み嫌いの自分を正当化しようとしている面も否めませんが)いつも思っています。

旅行はちょっと特別?

週末の短い時間で遠出をすることはほとんどありませんが、旅行は好きです(とは言っても、これまたほとんどしたことはありませんが・・・)。

旅行のいいところは、家族がべったり一緒にいられるところだと思っています。

家事もほとんどすることなく、常に行動を共にできる。

我が家の旅行は、ほとんどの場合において目的地しか決めません。現地で何をするかはそのときの気分で。疲れていれば部屋でゆっくりするのもよし、ちょっと散歩に出るのもよし。

そんなのんびりとした非日常が、家族の絆を強めてくれるのだと信じています。

そして、数少ないとは言え過去の旅行で感じたことは、娘の語彙が一気に増えたということです。

旅行に限らず、年末年始の帰省も同じです。

とにかく親子がべったり一緒にいられる環境が一定期間続いたとき、娘の言葉は著しく発展しました。

一緒にいることで、色々と感じてくれているのかなと思うと、たまには旅行もいいなと思うのでした。

現地での計画が何もない旅行、悪くないですよ。本当にのんびりできます。お勧めです。


色々書きましたが、イベント上手、おでかけ大好きのご家庭を見て、正直うらやましく思うことも少なくありません。

娘ももうすぐ3歳。そろそろ色々なことが記憶として残るようになってくるのでしょう。疲れない程度のほどよい思い出作りはしていきたいものです。もちろん、我が家なりのスローペースで・・・。