Natsu life

娘・家族・仕事。大切なものをもっと大切にしたい。お母さんエンジニアの思うこと。

子ども包丁との出会い


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娘が3歳半を過ぎ、いよいよ包丁に興味を持つようになりました。遠ざけていても仕方ない。覚悟を決めて、いざチャレンジ。

小さければ安全か?

とは言え、やはり勇気がいるものですね。最初は自宅にあった1番小さい果物ナイフを渡しました。刃渡ほんの数センチ、小さな小さなナイフです。それで、キュウリを切ることから始めました。

何となく、小さい方が安心感があったのです。安全かどうかなんてよく分からないけれど、大きいよりは小さくて軽い方がいいだろうと。

万が一のことを考えて、しっかり研いでから渡しました。もし怪我をしてしまうなら、切り口はきれいな方がいいから。

そして、ヒヤヒヤしながらも娘に何度か使わせてみて分かったこと。

小さければいいというものではない。むしろ、小さいが故に危ないことが多々ありました。

じっくりと娘の手元を観察していて分かったこと。

  • うまく切れないと、ナイフを横にむりやり動かそうとする。
  • 夢中になると握る位置が前に前にといってしまう。

ここに、危ないポイントが2つ。まず、力任せにキュウリをへし折ろうとするのは言語道断。はずみでナイフがどんな動きをするか分からないので、これは最も危ないと感じました。実は、切れない理由はナイフにあったのです。ナイフの形が良くなかった。

刃に高さがなく、握った状態で刃全体がまな板に接地しません。自分の握り拳が邪魔になり最後まで切れないのです。そして、あらぬ方向に無理な力をかけてしまう。これが、最初に直面した問題でした。

そして、この「刃の低さ」には、もうひとつ問題がありました。ナイフを握る位置です。夢中になると、握り直したりして試行錯誤をするわけですが、そのとき、刃に高さがないと、刃の部分まで握りそうになります。これにもまた、ヒヤッと背筋が寒くなりました。

素敵な子ども包丁との出会い

そんなわけで、このまま果物ナイフを使うのはかなり危険だと感じ、急いで子ども包丁を探しました。

子ども包丁と言っても様々です。その多くは、食事のときに使うナイフのように刃がギザギザしていて刃先が丸くなっているものが多いように感じます。

しかし、切れにくければ諦めるわけではなく、切れにくければ無理矢理にでも切ろうとする我が娘。それは最初の果物ナイフ期間に痛感したため、とにかく切れる包丁を探しました。スッと切れれば、大きな怪我にはならないはず、、、と信じて。

そこで出会ったのがこちらの包丁。

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説明には「3歳以下におすすめです。」と書いてありますが、3歳半の娘の手には十分なじんでいますし、まだしばらくは使えそうです。切れ味も抜群。

刃の高さが確保されているため、子どもが握った状態で包丁がきちんと接地します。また、刃がほとんど婉曲していないため、接地する範囲が広いのもポイントです(先端の方まで接地します)。これで、最後までしっかりと切ることができるようになりました。

また、うっかり刃の位置を握りそうになる問題からも解放されました。持ち手と刃のつなぎ目がはっきりと区切られていて、刃の方に手がいってしまうことがないようになっています。

さらに、重心が刃の方に寄っているようで(amazon.co.jpの説明より)、その効果があってなのか確かに切りやすそうです。まだまだ力が弱く、また力加減も分かっていないため、どうしても刃の先端が上がり気味になります。でも、あがっているよと声をかけてあげると自分で修正できるのは、考えられた重心のおかげなのかもしれません(他の包丁と比べていないので、実際のところは分かりません)。

この包丁、本当に買ってよかったです。

調理環境の整備

狭いところで作業をするのは危ないので、娘が包丁を使うようになったことをきっかけにキッチンを片付けました。娘のためのスペースを確保し、小さな木のまな板を置いています。まな板の下に、濡らした布巾を敷くと動かなくて安全です。

包丁を使わないときは、まな板の上ではなく、まな板の奥側に置くようにしています。ちょうど、布巾の上にまな板(手前)と包丁(奥)を置いている感じです。これなら包丁も滑らないし、手前に落ちてくる心配もないし(まな板が防御壁になっています)見ていて安心感があります。

濡らした布巾はかなり重要です。ここに行き着くまではまな板が滑ったりして少し危なっかしさがありました。布巾を敷いたら一気に安定しました。

これまでに娘がチャレンジしたのは、きゅうりの輪切り、大根(私が薄切りにしたものをいちょう切り・短冊切りにする)、しいたけ、シメジ・エノキの石づき落としくらいですが、少しずつ上達してきました。

初めての・・・

それは、しいたけを4分割しているときのことでした。

調子に乗った矢先、ついに。

側で見ていた私には触れたかどうかはっきりと分からないくらい、ほんの少しだけ包丁が左手の人差し指に擦りました。出血もなかったので、こちらも様子を見ることに。

無言で私を見る娘。

「・・・・・」

「なあに?」

「・・・・・」

怒られると思ったのか、びっくりして声も出なかったのか、とにかくジーッと私の方を見ていたので、

「まずは包丁をおいてごらん」とアドバイス

包丁が手から離れたら、だんだんと顔が歪んできて泣き出しました。

出血もなく皮が少しめくれただけで、怪我とは言えないくらい小さいかすり傷で済みましたが、娘にとっては初めての包丁による怪我。これまで、何度も「刃物は危ない」と教えてきましたが、百聞は一見にしかず。娘は、刃物の危険性を経験を通して理解しました。

それからしばらくは「今日はお手伝いやらない」と敬遠気味です。現在進行系なので、いつ頃どのような形でまたキッチンに戻ってきてくれるかは分かりません。でも、いつ娘が戻ってきてもいいように、娘の調理スペースはいつも片付けて待っています。

親としては、小さな怪我をたくさんして、大事なことを少しずつ覚えていって欲しいと思います。刃物は危ないけれど、正しく使えば怖くないんだということを、これからも伝えていきたいものです。

こんな本もあります。ずいぶん前に読んだのだけど、改めてもう一度読み返してみようと思う今日この頃です。

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