Natsu life

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麦茶は煮出しか水出しか 〜 美味しくて安全なのは?


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涼しくなってくるこの季節に、今さら麦茶の話題かと思われるかもしれませんが、この季節だからこそ気を配りたい麦茶の安全性についての話題です。

麦茶を入れるとき、煮出していますか、それとも手軽に水出しでしょうか。

我が家では、煮出してから急速冷却を心がけています。

麦茶保存の問題点(細菌の繁殖)

最近の麦茶パックは、ほとんどの場合において水出しが可能になっていると思います。水出し麦茶は作るのも簡単で忙しい毎日には大助かりですね。

でも、その麦茶は本当に安全でしょうか。

九州コープが条件を変えて麦茶の細菌検査をした結果を示していました。

http://www.kyushu.coop/tayori/1008.html

条件は3つ。

1. 煮出したあと急速冷却(保存容器は熱湯消毒済み)
2. 煮出したあと自然冷却(保存容器は熱湯消毒済み)
3. ミネラルウォーターを使った水出し(ペットボトルに直接麦茶パックを入れる)

もちろんすべて最後は冷蔵庫で保管します。

これらの条件下で細菌の増殖を検査したところ、煮出して急速冷却という方法1が最も優秀だという結果が出ています。煮出したあとの自然冷却は、冷めるまでに時間がかかるためどうしても細菌が繁殖しやすくなるようです。それよりも少しいいのがミネラルウォーターによる水出しとなっています。

煮出したあとの急速冷却では、細菌の繁殖はほとんど確認されていません。他の方法では多かれ少なかれ繁殖はあるため、この差は歴然です。

ただし、ここで注意したいのは、煮出した際に使った保存容器はきちんと熱湯消毒されているということです。また、水出しの場合もペットボトルにそのまま麦茶パックを入れているため、容器からの細菌混入はありません。

では、一般家庭でそこまでしっかりと容器を消毒することはできるのでしょうか?

麦茶用の容器といえば1リットルや2リットル入りのものも少なくありません。このサイズの容器を煮沸消毒するためには、さらに大きな鍋が必要です。煮沸まではしないとしても、そもそも耐熱容器でない限り熱湯消毒はできません。

面倒だという問題をおいておいたとしても(これも結構大きな問題ですが・・)、このように現実的な問題があるのです。

容器の消毒が完全ではないとすると、細菌の繁殖スピードがあがるであろうことは、容易に想像できます。

面倒さと安全のバランス

安全な麦茶を作るためにに必要なのは、細菌が繁殖する余地を与えないことです。

我が家では、鍋で麦茶を煮出した直後に耐熱の保存容器に移し、その容器ごと流水と氷水で急速冷却しています。容器ごと冷却する際に、ときどき菜箸で全体をかき混ぜると早く冷めます。

流水は少しもったいない気もしますが、最初の数分はさすがにこれをやらないと冷めません。容器に直接かけるのではなく、鍋に容器を入れてその鍋に水道水を流し込むかたちです。本当は容器に直接かけたいのですが、密閉容器ではないためそれはできません。

ある程度冷めたら、あとは鍋に水を張った状態で容器をつけ、そこに氷を入れています。氷は溶けるたびに追加していきます。

氷もかなりの消費量になりますが、これはあまり気にしていません。

というのも、冷蔵庫の自動製氷機で作ると結構な量の氷ができてしまうため。浄水ではなく水道水で作ってはいますが、それでもそう長くは日持ちしないでしょう。そうなると、氷も頻繁に作り替えるべきですので、麦茶の冷却に使うことで消費ペースがあがり、むしろちょうどいいくらいです。

煮出して急速冷却という一連の作業は、面倒さと安全のバランスがちょうどよく、しばらくはこの方法でいこうと思っています。

涼しくなってきた季節だからこそ

真夏は麦茶の登場回数も多く、家族の多い家庭では1日1回作っても間に合わないくらいではないでしょうか。

ところが急に涼しくなってきたりすると、麦茶の消費量が急に下がります。気がついたら冷蔵庫に何日か入っていたなんてことも。こうなってくると、細菌の繁殖ということはとても気になります。

気にしすぎても仕方のないことですが、季節の変わり目はただでさえ体調も崩しやすいときです。涼しくなってきた今だからこそ、保存状態を考えた麦茶作りを心がけておきたいものです。

ちなみに、水出しでも作ったことがありますが、煮出した方が確実に美味しいと感じます。安全で美味しいなら、少しの手間をかける価値はあるのではないでしょうか。

上にも書いたとおり我が家の容器は密閉タイプではありません。密閉タイプで横置きもできるこちらの容器が気になっています。もちろん耐熱です。