小児科医から学んだ信頼関係の築き方
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先日娘が高熱を出し、かかりつけ医を受診したときのこと。聴診から始まり喉、耳を見て、最後に念のためとインフルエンザの検査。いつも通りの流れです。
聴診では平静を装っていた娘も、喉を見る段階で恐怖心が高まったのか大泣き。最後のインフルエンザ検査まで、それはそれは大騒ぎの一幕でした。
大人でも辛いインフルエンザの検査。小さな子どもが恐怖心を抱いてもおかしくありません。小児科に行く前からあれ(インフルエンザ検査)はやるのかと尋問してきたくらいなので、よほど恐れを感じていたのでしょう。
そんな大騒ぎの娘を見て、先生がおっしゃった一言に、娘はもちろんのこと付き添う私までもが救われました。
「泣いていいんだよ。思いっきり大きな声で泣きなさい。」
そう言われた娘は検査後すぐに落ち着きを取り戻し、「先生が泣いてもいいって言ってくれたねー。」と嬉しそうに話してくれました。
私の方も、先生が娘の大騒ぎを理解してくれているのだと思ったら急に気持ちが楽になり、娘と一緒に「よかったね、よかったね」と安堵したものです。
先日、嫌なことは嫌だと言えるようにしていきたいという記事を書きましたが、まさに小児科医の一言は、娘の「嫌だ」を尊重してくれた心のこもったものでした。
そして、娘にも、先生が自分のことを考えてくれているということはきちんと伝わったようで、以前よりも先生を信頼するようになりました。
育児では「自己肯定感」を育むことが大切だとよく言われますが、嫌がって大騒ぎするその姿をも認めてもらえたという体験は、娘にとって意味のあるものだったことは間違いないでしょう。
子どもとの信頼関係の築き方を目の当たりにし、親の立場としては、病気を診てもらう以上の収穫となったわけです。
その一方で、病み上がりで本調子ではない娘のイヤイヤに翻弄され、なかなかうまく対処できない自分もいて、育児の難しさを感じる場面も多々。
頭では分かっていても心のコントロールはそう簡単なものではなく、自己嫌悪の連続に。小児科での出来事を心に刻み、これからまた出直す気持ちで娘との信頼関係を強めていきたいものです。