Natsu life

娘・家族・仕事。大切なものをもっと大切にしたい。お母さんエンジニアの思うこと。

子どものための食器選び〜離乳食開始から幼児まで〜


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もうすぐ離乳食を始めようとしている友人がいます。

娘と私が離乳食を始めたのは3年前、あれからまだたった3年しか経っていないのに、今では何でももりもり食べる食いしん坊に育っています。

初めての離乳食は毎日が試行錯誤の連続でした。そんなことを懐かしく思い出しつつ、今日は子どもの食器選びについてこれまで考えてきたことを書いてみます。

時期にあった食器選び

離乳食は、ほんのひと匙から始まります。とても小さな口に小さなスプーンで与えます。

それが半年もすれば、柔らかめの固形物を食べられるようになります。食べる量もあっという間に1日3食、大人と一緒です。

ここまでくると、今度は子どもが自分で食べたいという欲求を持つようになります。手づかみ期です。なんでも手づかみで口に運んだり、見よう見まねでスプーンを使ってみたり、そんな(親としては)戦争のような毎日を経て、スプーンやフォークが上達してくるのが2歳くらいでしょうか(個人差はあると思いますが)。

ここまでおよそ1年半。この短い期間にこれだけの進化を遂げるわけですから、もちろん食器も常に同じというわけにはいきません。

ステージごとにあった食器を使うことが、親にとっても子どもにとってもストレスのない毎日を過ごすためには必要です。

食器のステップアップ

我が家の場合、食器を3回に分けてステップアップさせていきました。

離乳食初期〜中期

まずは離乳食の初期段階です。この時期は、とてもシンプルな軽い器を使っていました。基本的に親が手に持ち食べさせるため、片手で抱っこしていても持てるくらい手軽なものが便利です。

離乳食用の調理セットがありますが、実はこれがとても便利。超初期の段階では、調理セットのすり鉢で食材をすったり潰したりしたあと、そのまま食器として使っていることが多かったです。

この離乳食用のすり鉢、普通に調理するときにも使えるので、買って損はないでしょう。今では娘も料理に使います。

例えばこのようなものがあります。

私が持っていたものはこれとは違いますが、このセットにある「カットプレート」がなんだかとても便利そう。大量に作り置きするときには向いていないでしょうけれど、ちょっと1品足すときなどには重宝しそうです。

2回食になるとさすがにこれだけでは足りないので、別の器が必要です。そこで重宝したのがこちら。

初期から中期くらいの量に適しています。地味に便利だったのがカップを冷やすための保冷剤。冷凍保存したものを解凍しても鍋で作っても、とにかく最初は熱い。0歳児に食べさせられるようになるまで冷ますのは、量が少ないと言えども結構時間がかかります。そんなとき、この保冷剤が大活躍でした。保冷剤だけもっと欲しいと思ったほどです。

先端が柔らかいスプーンも使い勝手がよく、子どもが食べるときだけでなく、この小さなカップからドロドロした離乳食をすくいやすいようになっています。

離乳食中期〜手づかみ期・自分で食べ始める時期

離乳食も2回食を経て3回食と進み、次第に大人と同じようなメニューを意識するようになってきます。主食・主菜・副菜・汁物と、その品数も増えてきます。

できるだけ子どもも大人と同じようにしようと思い、大人と同じ数のお皿に分けて盛るようになってきました。

そうは言っても、まだ食べさせることがほとんどですし、食器は親にとっても子どもにとっても扱いやすい方がいいでしょう。

そこで選んだのが、コンビのステップアップ食器セット(実際に購入したのは以下のシリーズではなく1つ前のモデルと思われるものですが内容はほぼ同等です)。

他のメーカーのものとも色々と悩みましたが、コンビに決めた理由は食器の持ち手にあります。コンビ製はカップ以外は持ち手がひとつ。それに対してお椀でも何でも両サイドに持ち手がついているものもあります。

普通お椀は片手で持ち、もう一方の手はお箸です。それなら持ち手も片方がいいのではないかと思い、こちらに決めました。

これが正解。いざ自分で食べ始めるようになったとき、片手にはスプーンを持っていますので押さえる場所は1カ所で十分。そしてこの時期はまだ食器を持ち上げて食べることもないので、小さな子どもの手に馴染むこの持ち手は必要十分でした。

さらに、持ち手が両方になくてよかったと思った理由がもう一つ。これは使ってみて初めて気がついたのですが、食器が机の上でぶつかり合います。手づかみ期の食卓はそれはもう散らかり放題です。

このとき持ち手が別の器の中に入りひっかかるのです。そうなるともう、なし崩し的にひっくり返ることがありました。

それでも、片方にしか持ち手がない分、被害を最小限に抑えられたのかもしれないと思っています。

それなりに自分で食べられるようになってきたら

さて、いよいよ1人でもまともに食べられるようになってきます。もちろんまだまだたくさんこぼしますが、少なくとも「一生懸命食べよう」という意識が芽生えます(それまでは半分は遊びです)。

ここでいよいよ陶器の登場です。たしか2歳頃だったと思います。

割ってしまわないかという心配もありましたが、外食も増えてきますし陶器のお皿にも慣れて欲しくて切り替えました。このお皿は落としたら割れるんだよということを説明したかったのです。

ただ、STOKKEのテーブルトップを使っている自宅では、結果的に食器を落としたことはありません(テーブルトップについては「乳幼児における食事環境の重要性 - Natsu life」参照)。帰省中には2回ほどお皿を割りましたが、高さのあるイスで食べていたので幸い怪我もなく、そこから「落としてはいけない」ということを学んでくれました。

陶器の食器にはメリットもあります。それなりに重量感があるため、しっかり支えなくてもずれていくことが少ないのです。

スプーンの使い方が下手だと、なかなかうまく食べ物が乗らずにお皿ばかりが動いていくことがあります。陶器の食器にしてこの問題がずいぶんと減りました。

使っているのはこちら。おばあちゃんからの贈り物です。

日本食らしくお皿を分けて盛りつけたい気持ちも多々ありますが、さすがに陶器の器を何皿も机の上に並べるのは勇気がいりますので、今のところはまだおかずはワンプレート(ただし仕切りあり)です。ただこのランチプレートがよくできていて、副菜2種を乗せるスペースの大きさが違うのです。

大人の食事を考えても、副菜2種が同じ分量で盛りつけられることは少なく、いずれか一方は箸休め程度です。そのため、片方が小さくなっていることでとても使い勝手のよさを感じます。

通常はこのランチプレートに加えてお茶碗と汁椀、さらに飲み物用のコップがきます。

汁椀は2歳半くらいからこちらを使っています。それまではコンビの両手つきカップを使っていましたが、さすがにサイズが小さくなりよくこぼすようになったので買い換えました。片手でお椀を持って口元に運ぶのにちょうど良いサイズと軽さです。見た目が大人と同じ汁椀になり、とても喜んだことをよく覚えています。

飲み物は、3歳になってグラスを使うようになりましたが、それまでは割れない素材のものを使っていました。

これが、我が家の食器ステップアップです。今のところ特に問題もなく、食いしん坊に育っています。

少しでも、どなたかの食器選びのヒントになれば幸いです。

食事環境へのこだわり

調理環境や食事をする環境によって向き不向きはあると思いますし、親子の好みも関係してくるので、これが正解というものはないでしょう。だからこそ、親子ができるだけ楽しく食事時間を過ごすためにも、食器選びは重要です。

私はたぶん、食事環境を整えることへのこだわりは強い方だと思います。これまでにも色々と試してきました。

あれこれと試行錯誤することで多少の無駄が出てしまっても、そこにはそれだけの価値があると思うのです。乳幼児の毎日は、寝て・食べて・遊んでの繰り返し。食事は生活の大部分を占めています。食環境を整えることは、穏やかな気持ちで過ごせることに繋がると思っています。

親もしかり。食事の支度も食べさせるのも、慣れるまでは本当に大変。それをストレスなく笑顔で乗り切るための工夫は、惜しむべきではないと思います。

親子が共に食事を楽しみ笑顔でいることこそが、食育の第一歩だと信じています。

食事環境については、こちらの記事もどうぞ。

natsulife.hatenablog.com