Natsu life

娘・家族・仕事。大切なものをもっと大切にしたい。お母さんエンジニアの思うこと。

がまん

日記です。今朝のこと。

登園時、少し遠回りして大好きなお花屋さんの前を通っていきたい娘。

しかしその少し先には工事をしている場所があり、今朝はすでに工事車両が何台か見えていました。車の通りも結構多く、しかも坂道で見通しも悪い。その上工事車両が停まっているとなると、さすがに躊躇します。

『工事の車がいて危ないから今日は我慢してね』

はい、大泣き。

イヤダイヤダと泣き崩れ大騒ぎ。一度火がついてしまうとなかなか大変なお年頃です。突き放してもダメ、寄り添ってもダメ。

時間にしたらきっとほんの数分。でも、親にとっては永遠かと思うほど。途方に暮れて、とりあえず涙を拭いてみました。

グシャグシャの顔をハンカチで拭いてあげると、娘が一言。一生懸命涙をこらえながら、

『あれ、涙が風で飛んでっちゃった』

すぐに笑顔は戻らずとも、もう泣くこともなく、しばらくしたら何ごともなかったかのように元通り。

素直に「わかった、がまんする」とは言えない娘。でも、どうにか理由をつけて我慢してくれた。そんな娘を見て成長を感じずにはいられませんでした。

娘の成長に感謝するとともに、自分もまたこの忍耐力と切り替え力をつけなくてはいけないなと、娘から教えられた朝でした。

宅配野菜セットのススメ〜野菜を選べないことのメリット

最近ではネットスーパーも充実し、わざわざ買い物に出向かなくても食材が手に入りやすくなりました。ネットスーパー以外にも、生協などをはじめとした食材の宅配サービスがたくさんあるのをご存じですか?

多くの宅配サービスがお得な野菜セットを提供しています。旬のものが何品か入って、単独で買うよりも少しお得なお値段になっていることがほとんどです。量のバリエーションがいくつかあるのが一般的で、家族構成にあったものを選ぶことができます。

野菜セットのいいところ

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重たい野菜を買いに行く手間が省け旬のものが手に入るというだけでも、育児中の身としてはかなりありがたいことです。でも、実際に使ってみると、それ以上に大きなメリットがあることに気がつきました。

それは、野菜を選ばないこと

初めはこれが不便かなと思ったのですが、それは全くの勘違い。逆に選べないことによるメリットは大きいです。

子どもには色々な食材を食べさせたいと思っていても、いざ自分で買い物に行くと手に取る野菜はいつも同じ物、そんな経験をしたことはありませんか?

自分が苦手な野菜、調理が面倒な野菜、調理方法を知らない野菜、そもそも見たことのない野菜、こんな野菜たちは心のどこかで無意識のうちに敬遠してしまうものです。

それが、野菜セットだと容赦なく入ってきます。でも、珍しい野菜の場合には調理方法の説明がついていたりしますし、クックパッドに頼ればたいていのことは解決します。

娘が1歳になる少し前から初めて2年半、娘が知っている野菜の種類がかなり豊富になっていることに気がつきました。

栄養バランスとか体にいいものとか、幼児食に関する話題は尽きませんが、私はとにかく色々食べさせることを重視しています。

離乳食そして幼児食の時期は食事以外にもとにかく手がかかることも多く、なかなか完璧な食事を用意することは難しいものです。そこで、手っ取り早くできることとして、食材の種類を増やすことを特に意識しています。

そういう意味でも宅配サービスの野菜セットは欠かせません。

宅配サービス比較

宅配サービスにも色々あります。

今は、らでぃっしゅぼーやパルシステムを使い分け、月一回は知り合いの農家から無農薬野菜のセットを買っています。それでも足りないときや、なんとなく興味深いものが見つかるとクックパッドも使ってみたり。

ほかにも宅配サービスは色々ありますが、使ったことがあるこの3つのサービスをご紹介。ライフスタイルにあったサービスをぜひ見つけてください。

らでぃっしゅぼーや

らでぃっしゅぼーや

野菜セットのクオリティはピカイチです。とにかく鮮度がよく、内容も充実。簡単なレシピもついてきます。

量のバリエーションも豊富で、生活スタイルにあったセットが選びやすくなっています。くだもの付きのセットも用意されています。

らでぃっしゅぼーやの商品は、全体的に価格が高めですが、野菜セットのコストパフォーマンスは決して悪くありません。一方で、冷凍食品や肉類、調味料などはスーパーなどの価格に比べると高価なものが多いです。

そうは言っても無駄に高いというわけではなく、それなりの品質のものが揃っているという印象です。無添加だったり有機原料を使っていたり、国産原料にこだわった商品も多いです。




パルシステム

www.pal-system.co.jp

生協が運営するパルシステム。こちらはらでぃっしゅぼーやに比べると価格も良心的な印象。扱っている商品も、パルシステムブランドに限らず、近所のスーパーで売られているようなものも見かけます。

野菜セットには、通常のセットと有機野菜セットの2種類が用意されています。量のバリエーションはあまりありません。5品または8品のセットになっていて、他は個別に注文して補うような形です。

ちなみに野菜セットとは少し離れますが、パルシステムのいいところは離乳食に優しいところ。離乳食に便利な冷凍食材などが多数揃っています。乳幼児向けのカタログが用意されているため、食材から生活用品、さらには絵本まで、育児に必要なものはおおよそ揃ってしまいます。これはありがたいですね。




クックパッド(産地直送便)

https://shop.cookpad.comshop.cookpad.com

クックパッドにも宅配サービスがあります。プレミアム会員であれば、登録済みのクレジットカードでそのまま買い物ができます。

野菜をはじめとし、肉や乳製品など、全国各地の農家が登録されています。

らでぃっしゅぼーやパルシステムとは違い、ピンポイントで農家を指定した買い物ができるのが特徴です。興味のある農家から直接買えるこのシステムはなかなか面白い。

なお、送料は農家によりけりです。自宅との距離が近ければ安い農家もあれば、全国一律の農家もあります。

一回限りの単独購入もできますし、定期購入にも対応しています。

手軽に「野菜セット」を試してみたければ、このクックパッドの産地直送便がいいかもしれません。

野菜セットの上手な使い方

はじめて「野菜セット」を頼むと、一度に送られてくる量に少し戸惑いがあるかもしれません。普段スーパーで買う量と比べると確実に多く、消費するのにも時間がかかります。

そもそも、らでぃっしゅぼーやパルシステムなどは週1回の配送ですし、おおよそ1週間分を頼むことは珍しいことではありません。

そうは言っても、一週間分のお野菜。鮮度が気になるかもしれません。

そんなときに活躍するのが野菜の保存袋です。

こちらのエントリーでも紹介していますが、「やさいエコバッグ」がおすすめです。葉物でもシャキシャキのまま保存できます。

natsulife.hatenablog.com

もしかしたら泥付きのまま配送されてくるものが多いのも、鮮度を維持しやすい理由かもしれません。

それでも気になるようなら、常備菜にしてしまってはいかがですか。

natsulife.hatenablog.com

ちょっとした工夫しだいで、1週間分の野菜も無駄なく消費できます。慣れるまでは少なからず無駄が出てしまうかもしれませんが、自分流のスタイルが見つかれば、案外うまくいくかもしれません。

日めくりカレンダーで日にちと曜日の概念を身につける

最近、日めくりカレンダーをめくるのは娘の仕事になりました。3歳を少し過ぎた頃は、まだカレンダーの意味をなかなか理解してくれず、めくりすぎてしまうこともしょっちゅう。

カレンダーとしての機能をあまり果たしていませんでした。

それが、何ヶ月か続けるうちに、最近ではしっかりと「1日1枚」を理解して、的確にめくっていきます。忘れてしまったり、帰省していたりして何日かめくっていなかった日があると、今日は何日?と聞いてきて、日付を合わせてくれます。

娘の作業を手助けしてくれているのは、Eテレの「0655」。朝6時55分から始まる5分間だけの番組です。

http://www.nhk.or.jp/e0655/

この中の「日めくりアニメ」というコーナーでは、毎日違ったアニメーションでカレンダーをめくっていきます。

それを見ているうちに、自分がやるべきこととカレンダーの意味を理解しはじめ、しばらくすると正確にめくってくれるようになりました。

毎日めくってくれるだけでもありがたいのですが、何よりもよかったのは、娘に「日にち」や「曜日」という概念が育ったことです。

特に曜日の概念は大事で、少し前まではいつ保育園に行っていつ休みかもよく分かっていなかったのに、最近では曜日を教えてあげると自分のすべき行動をある程度理解しています(理解しているだけで、テキパキ行動してくれるかは別問題ですが・・・)。

また、保育園の持ち物の中には週初めだけ持って行くものもあり、荷物を揃えるときにも曜日の概念は助かります。

カレンダーは私の好みで決めているので、特に子ども向けのカレンダーを使っているわけではありません。それでも自然と日にちや曜日を理解するようになりました。

一生懸命教えようとするよりも親子ともにストレスなく済みますし、時間感覚を身につける一環として、子どもを日めくり担当にするのはおすすめです。

ちなみに、我が家のカレンダーは、365日すべて異なるフォントで書かれているTypodarium。おしゃれで素敵です。

子どもには読めない数字やアルファベットも多いですが、娘はそれもまた楽しんでいます。

朝の忙しい時間に、

「今日の“2”さんは歩いて行っちゃいそうだね〜」

なんて言われると、少しばかり心が穏やかになるものです。

来年のものはこちら。すでに6月末に予約済みですが、未だ発送される気配はありません・・・。

このカレンダー(Typodarium)については、こちらの記事が参考になります。

http://www.haconiwa-mag.com/magazine/2015/01/typodarium_2015/www.haconiwa-mag.com

【書評】新・子どもに食べさせたいおやつ 〜 簡単に手作りするためのヒントがたくさん詰まった一冊

平日、夕方まで保育園にいる娘は、家でおやつを食べる機会が週末しかありません。

お菓子を買ったところで少し食べては残って古くなってしまうことが多く、そのうちほとんど買わなくなりました。

最近では週末のおやつは自給自足。食べたければ一緒に作ろうよと。

私が1人で作ることもありますが、午前中どこにも行かずに家で遊んでいるときは、できるだけ誘って一緒に作るようにしています。おままごとが長時間続くと大人は飽きてきますし、お菓子作りの誘いにのってもらえる方がむしろ助かることも。こういうときは、午前中に作っておいておやつの時間に食べます。この「おやつを待つ時間」がまた楽しかったりするのです。

手作りおやつなんて聞くと、ちょっと(いや結構?)面倒な気もしますが、それがそうでもありません。

この本に出会って、おやつ作りを楽しめるようになりました。

手作りおやつの参考書

子どもと一緒に作れるシンプルなレシピ

簡単な一品だと、例えば「のりチーズ」。スライスチーズを海苔で挟んだだけという、一瞬で完成するおやつです。何の用意もなくおやつの時間を迎えてしまったときの救世主です。

これが娘には大ヒット(大人が食べてもおいしい!)。

もちろんちゃんとしたクッキーや羊羹なども掲載されていますが、どのレシピもシンプルで手間はそれほどかかりません。子どもと一緒に作れる簡単レシピが満載です。

おやつと言っても甘いものばかりではなく、おにぎりやピザ、サンドイッチなどのいわゆる「捕食」もたくさん載っていて、レパートリーが広がります。

素材について考える

素材についてもよく考えられていて、砂糖や粉類、乳製品などそれぞれの特徴が説明されています。「子どものためには必ずこれ」という答えがあるわけではなく、あくまでも解説。押しつけ感もないのですんなり読めます。

例えば甘味ならきび糖に黒砂糖、さらにはメープルシロップや蜂蜜などを使い分けることができます。素材の特徴に加えて、黒砂糖や蜂蜜は、乳児ボツリヌス症予防のために1歳までは控えるべきといった注意点も書かれているので、一読しておくと安心です。

各食品の特徴を把握した上で使うことは大事ですね。

食べる量について考える

掲載されているいくつかのレシピの適量や、食品ごとの摂取適量が年齢ごとにまとめられていて、これがとても参考になります。

例えば砂糖。3歳〜5歳ではおよそ5グラムが1日の摂取目安です。これは、3度の食事も併せての量なので、おやつで摂るべき糖分は決して多くはありません。自分で作ったお菓子だと、1つ(または1切れ)に砂糖や油脂がどれだけ入っているかはすぐに分かります。

おやつに砂糖や油脂が多く含まれていたと思えば、夜ご飯で調整できます。

夜ご飯で調整しきれなければ翌日で。あまり神経質にならず、ざっくり1週間単位でそれなりにバランスが取れるように注意しています。

ここにもまた自分で作ることのメリットがひとつ。材料とその量を知っていることで、むやみに食べ過ぎを心配する必要もなければ、無駄に我慢させる必要もありません。

もちろん食べる量には個人差があるので一概には言えません。以前、小児科医から、全体量が多くてもバランスよく食べていて急な体重増加や体調不良がなければ大丈夫とのアドバイスを受けたことがあります(娘はものすごくよく食べます)。ただ、目安があるととても安心できるものです。

大忙しの毎日に、食品成分表とにらめっこして調理する余裕なんて皆無です。でも、目安を知っていることで、「適当にやる」ことがうまくなれる気がするのです。

番外編 クックパッド

上で紹介した本に加えて、クックパッドにもかなりお世話になっています。

最近娘(3歳)と一緒に作って、作ることも食べることも楽しめたおやつを二品をご紹介。

cookpad.com

cookpad.com

どちらもバターを使っていないところがポイントです。サラダ油で作るケーキ類は混ぜるのが簡単なので子どもにお手伝いしてもらいやすいのです。もちろん、サラダ油といえどまだまだ子どもだけできちんと混ぜることは難しいですが、やっている気分になれるところがいいと思うのです。

最後はハンドミキサーを使うこともありますが、娘にはできるだけ材料を入れて混ぜるところを見せています。おやつを食べながら、入っている材料についての会話が広がったりして楽しいから。

それなりに汚れますし、ときとして悲劇的なことも起きますが(ボールがひっくり返るとか)、そのときの手間を差し引いても親子の有意義な時間になることは間違いなしです。

手作りなんてちょっと面倒と一瞬思いがちですが、子どもにとってはお手伝いも遊びのうち。親だけが時間を割いて子どものためにおやつを作るのではなく、子どもと遊ぶ時間の一部をおかし作りにあてればいいのです。

興味を持つかは子ども次第だと思いますが、楽しんでくれたならきっとそこから色々な発見があるはず。

もちろん、いつでも一緒に作らなくてはなんて思っていませんし、そもそも常に手作りしなくては、なんて全く思ってはいません。子どもが自分で作ったり、お母さんが作ってくれたり、市販品だったり外食だったり。そういうメリハリがあってこそ、親も子も手作りの楽しさに触れられるのではないかと感じています。

負担にならず楽しみながらできてこその手作りおやつ。上で紹介した1冊には、手作りおやつを楽しむためのヒントがたくさん載っています。お勧めです。

洗濯機排水フィルターの掃除は排水溝ネットで!

洗濯機には色々と悩まされている我が家ですが、面倒なお手入れのひとつに排水フィルターの掃除というものがあります。

ドラム式の洗濯機を見ると、前面の下の方にフィルターがついていますが、これが排水フィルターです(メーカーによっては糸くずフィルターとも呼んでいるかもしれません)。排水する際にホコリや糸くずをキャッチする部分ですね。

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乾燥機と一体型のタイプだと、とにかくホコリがたまります。そして、乾燥機のホコリフィルターとは異なり、石けんカスなども一緒にこびりついているのです。

「ねっとりドロドロ」そんな表現がぴったりくるのではないかと思われるこの排水フィルター、お掃除がとても億劫です。

色々と試した結果、行き着いたのが台所の排水溝ネット。この方法を見いだしてから、お掃除が格段に楽になりました。

用意する物:排水溝ネット

用意するものは、台所用の排水溝ネットだけです。できるだけ目の細かいタイプがいいでしょう。深型の方が使いやすいとは思いますが、浅型でも大丈夫。

我が家はこちらのタイプを使っています。

台所の排水溝が浅型タイプなので、そのままこれを流用しています。

ネットの中で掃除する

排水溝ネットを用意したら、取り出した排水フィルターをそのまま中に入れてしまいます。

今度は、排水溝ネットの口を押さえたままの状態で、ネットの上からフィルターをこすります。水を張った洗面器などの中でこするとよいでしょう。また、最初に流水をあてると、汚れが落ちやすくなります。

こうすることで、ネットがブラシの代わりとなり、ドロドロ汚れが簡単にとれるのです。しかも、ネットが間にあるだけで、手に感じるぬめり感もずいぶんと少なくなります。

後片付けも簡単

もし、水を張った洗面器などの中でフィルターを直接洗ってしまったら、洗面器中にホコリやゴミなどが浮遊します。これを片付けるのがなんとも面倒くさい。

でも、排水溝ネットがあれば問題なしです。ドロドロ汚れはすべてネットの中に入りますので、きれいになったフィルターを取り出して、あとはネットごとゴミ箱にぽい。はい、これでおしまい。

これ、すごく画期的ではないですか?

掃除をしないでいると、排水フィルターからも確実に臭いが発生します。でも、面倒すぎるフィルターの掃除、ぜひ排水溝ネットで解決してみてください!


洗濯機に関するこちらの記事もどうぞ。

natsulife.hatenablog.com

natsulife.hatenablog.com

麦茶は煮出しか水出しか 〜 美味しくて安全なのは?

涼しくなってくるこの季節に、今さら麦茶の話題かと思われるかもしれませんが、この季節だからこそ気を配りたい麦茶の安全性についての話題です。

麦茶を入れるとき、煮出していますか、それとも手軽に水出しでしょうか。

我が家では、煮出してから急速冷却を心がけています。

麦茶保存の問題点(細菌の繁殖)

最近の麦茶パックは、ほとんどの場合において水出しが可能になっていると思います。水出し麦茶は作るのも簡単で忙しい毎日には大助かりですね。

でも、その麦茶は本当に安全でしょうか。

九州コープが条件を変えて麦茶の細菌検査をした結果を示していました。

http://www.kyushu.coop/tayori/1008.html

条件は3つ。

1. 煮出したあと急速冷却(保存容器は熱湯消毒済み)
2. 煮出したあと自然冷却(保存容器は熱湯消毒済み)
3. ミネラルウォーターを使った水出し(ペットボトルに直接麦茶パックを入れる)

もちろんすべて最後は冷蔵庫で保管します。

これらの条件下で細菌の増殖を検査したところ、煮出して急速冷却という方法1が最も優秀だという結果が出ています。煮出したあとの自然冷却は、冷めるまでに時間がかかるためどうしても細菌が繁殖しやすくなるようです。それよりも少しいいのがミネラルウォーターによる水出しとなっています。

煮出したあとの急速冷却では、細菌の繁殖はほとんど確認されていません。他の方法では多かれ少なかれ繁殖はあるため、この差は歴然です。

ただし、ここで注意したいのは、煮出した際に使った保存容器はきちんと熱湯消毒されているということです。また、水出しの場合もペットボトルにそのまま麦茶パックを入れているため、容器からの細菌混入はありません。

では、一般家庭でそこまでしっかりと容器を消毒することはできるのでしょうか?

麦茶用の容器といえば1リットルや2リットル入りのものも少なくありません。このサイズの容器を煮沸消毒するためには、さらに大きな鍋が必要です。煮沸まではしないとしても、そもそも耐熱容器でない限り熱湯消毒はできません。

面倒だという問題をおいておいたとしても(これも結構大きな問題ですが・・)、このように現実的な問題があるのです。

容器の消毒が完全ではないとすると、細菌の繁殖スピードがあがるであろうことは、容易に想像できます。

面倒さと安全のバランス

安全な麦茶を作るためにに必要なのは、細菌が繁殖する余地を与えないことです。

我が家では、鍋で麦茶を煮出した直後に耐熱の保存容器に移し、その容器ごと流水と氷水で急速冷却しています。容器ごと冷却する際に、ときどき菜箸で全体をかき混ぜると早く冷めます。

流水は少しもったいない気もしますが、最初の数分はさすがにこれをやらないと冷めません。容器に直接かけるのではなく、鍋に容器を入れてその鍋に水道水を流し込むかたちです。本当は容器に直接かけたいのですが、密閉容器ではないためそれはできません。

ある程度冷めたら、あとは鍋に水を張った状態で容器をつけ、そこに氷を入れています。氷は溶けるたびに追加していきます。

氷もかなりの消費量になりますが、これはあまり気にしていません。

というのも、冷蔵庫の自動製氷機で作ると結構な量の氷ができてしまうため。浄水ではなく水道水で作ってはいますが、それでもそう長くは日持ちしないでしょう。そうなると、氷も頻繁に作り替えるべきですので、麦茶の冷却に使うことで消費ペースがあがり、むしろちょうどいいくらいです。

煮出して急速冷却という一連の作業は、面倒さと安全のバランスがちょうどよく、しばらくはこの方法でいこうと思っています。

涼しくなってきた季節だからこそ

真夏は麦茶の登場回数も多く、家族の多い家庭では1日1回作っても間に合わないくらいではないでしょうか。

ところが急に涼しくなってきたりすると、麦茶の消費量が急に下がります。気がついたら冷蔵庫に何日か入っていたなんてことも。こうなってくると、細菌の繁殖ということはとても気になります。

気にしすぎても仕方のないことですが、季節の変わり目はただでさえ体調も崩しやすいときです。涼しくなってきた今だからこそ、保存状態を考えた麦茶作りを心がけておきたいものです。

ちなみに、水出しでも作ったことがありますが、煮出した方が確実に美味しいと感じます。安全で美味しいなら、少しの手間をかける価値はあるのではないでしょうか。

上にも書いたとおり我が家の容器は密閉タイプではありません。密閉タイプで横置きもできるこちらの容器が気になっています。もちろん耐熱です。

徒歩通園を楽しむための工夫

娘(3歳)が徒歩で保育園に通園するようになり、もうすぐ1年が経とうとしています。それまではベビーカーを使っていましたが、帰りは歩きたいと言うことが増え、結果的にベビーカーが邪魔になってしまったため徒歩通園に踏み切りました。

時期としては、少し涼しくなってくるこの時期を選んだことをよく覚えています。

保育園までは大人の足で7分程度。ただし起伏が激しく、かなり急な坂を上ったり下ったりしなくてはいけません。

ベビーカーでの登園は大人のスピードです。急ぎたければ自分次第なので、急ぐのも簡単。時間と気持ちに余裕があるときは、道ばたの草花を眺めたりもしましたが、家を出るのが遅くなった日は割愛できます。とにかくすべてが大人のペースでした。

徒歩通園を始めた頃は「時間がかかるようになった」という目に見える変化よりも、「時間のコントロール権を失った」という根底にある事実の方がよっぽど堪えていたように思います。

道中、気になることがあって立ち止まったり、保育園に行きたくないと言って気を引いてきたり。これらの脱線も、帰りならまだいいのです。朝は心中穏やかではなく、だんだんイライラしてきます。「ねー、いこうよー」が「いくよー」になり、「もう行くよ!」「置いていくからね!」に達するまでの時間はそれほど長くありません。

こうなると子どもも一瞬にして機嫌をそこね、ここからは悪循環のはじまり。どうにか登園させても気持ちはぐったり疲れています。

苦労の絶えない徒歩通園ではありますが、ちょっとの工夫でずいぶん楽になるものです。1年間色々と試行錯誤してきたところ、今では徒歩通園を楽しむ余裕がある出てきました(娘の年齢があがったこともありますが)。

通園ルートは複数用意

ぐずったときの特効薬は普段と少しだけ変化をつけること。

ただ一直線に保育園や家に向かうのではなく、ルートをいくつか用意しておくとメリハリがつき楽しくなります。

我が家では、ルートに名前をつけています。ダンゴムシ階段にクネクネ道、タンポポ通り、そしてお花屋さんと竹やぶ通り。

ダンゴムシ階段通ってお花屋さんから行く?」みたいな感じで組み合わせて使えるサブルートの集合です。

機嫌悪くなりそうだなと思ったときは、「今日はどの道通って行こうか?たまには⚪︎⚪︎から行く?」のように積極的に誘っています。

たったこれだけのことですが、娘の心の中にあるモヤモヤした意識が分散するのか、思いのほか機嫌が直ることが多いのです。

探索心をくすぐる

通園路に「探せるもの」を見つけておきます。簡単なのは季節の動植物。

桜やタンポポセミの抜け殻にイチョウ。どれも次々と探すには事欠きません。

タンポポは、朝は大きく花を開いていますが夕方暗くなってくると閉じてしまうこと、ご存知ですか?

実は私はそんなことも知らず、娘が気付いて教えてくれました。行きと帰りで違うその様子を楽しむのはなかなか面白いものです。ちなみに、朝でも天気が悪ければ開き具合は小さめ。今日はどのくらい開いているかな?なんて言いながら、タンポポ探しを続けていけば、保育園はもう目前です。

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イチョウの木があるなら、夏は銀杏探しがおもしろい。生い茂る葉っぱの中にブドウのような丸い実があればそれは銀杏です(写真)。全ての木になってるわけではないので、次はどうかな?などと誘えば自然と足が前に進みます。ただ、オスの木しかないと銀杏探しはできませんね。

とにかく大事なのは、全てが同じではないこと。次はどうかな?今日はどうかな?といった問いかけで、子どもの探究心をくすぐります。これで、あゆみも自然と軽快になるでしょう。

そして何より、こうして季節を感じながら子どもと歩くことは、実はとても贅沢な時間なのかもしれません。

雨の日だって探索のチャンスです。雨の日の苦労は想像以上でしたが、雨なら雨なりの楽しみを見つけて頑張っています。

水たまり、しずく、道の脇にできた小さな小川、雨の日にしかない発見がたくさんです。ただ、水たまりなどで遊んでしまっては意味がありません。どの辺りに何があるかを把握しておき、どんどん次へ次へと興味の矛先を移していく必要があります。

ゲーム感覚で前へ前へ!

最後の工夫はゲームです。道路に書かれたマークやマンホールなど何か目標物を決めて、いくつ踏めるかをゲーム感覚で楽しみます。

我が家で最近流行っているのは、道路工事のあとに書かれたマーク。掘り返したあとにマークが書かれていることに気づき、それを踏んで遊んでいます(基本的に歩道なので危なくありません)。

マンホールもいろいろな種類があるので面白そうだと思っています。

このとき、例えば「四角いマンホールを踏んだらポイントアップ!」のように、いくつか高得点のものを用意しておくとより盛り上がるでしょう。もちろん、実際には得点なんてつけなくてもいいのです。ただ、たくさん踏むことに夢中になれば一生懸命歩いてくれる、それだけでいいのです。

ちょっとしたことですが、これらの工夫で通園がスムーズになりました。冒頭でも書きましたが、娘の年齢があがったこともスムーズになった原因の1つかもしれません。ちなみにこれらの工夫は娘が3歳を過ぎたあたりから大きな効果を出し始めています。

何に興味を持つかはその子次第だと思います。でも、自分たち親子なりの工夫を見つけることで、徒歩通園がとても楽しくなります。

雨続きの今週は徒歩通園の私たちにとって試練とも言える毎日ですが、そんな中でも楽しみを見つけて頑張っています。

今日はかたつむり探しをして保育園まで行きました。昨日、保育園から借りてきた本が「かたつむり」だったのでその話題を出し、どういうところにいそうかなと話ながら通園したら、あっという間に保育園につきました。残念ながらかたつむりには出会えませんでしたが・・・。

ベビーカー通園に比べて時間にしたら2倍かそれ以上かかることも珍しくはありませんが、親子のコミュニケーションを取る時間としてはとても充実しています。